【ALPアイソザイムと疾患】 正常者および高ALP血症疾患のヒト血清中には数種類のアイソザイムが存在します。 セルロースアセテート膜電気泳動法により ALP1~6型に分類されます。ALPが高値を示した場合に、このアイソザイム検査を行うことによって、どの分画が多いかを確認することで、臓器由来が確認できます。
ALP-1 肝由来 肝・胆道の閉塞などで出現
胆道閉塞疾患 (いかなる部位の胆道閉塞でもみられる :総胆管結石 胆管癌 膵頭部癌 十二指腸乳頭癌など ) 肝浸潤性病変 (転移性肝癌 肝膿瘍 アミロイドーシス 悪性リンパ腫 など) 胆汁うっ滞性疾患 (PBCなど)
ALP-2 肝由来 肝・胆道の疾患などで上昇
ほとんどすべての肝・胆道疾患 (急性・慢性肝炎 肝硬変 薬物性肝障害 アルコール性肝障害 脂肪肝 など) 肝細胞癌(原発性) 胆道感染など
ALP-3 骨由来 骨生成の亢進時などで上昇
成長期 骨生成亢進疾患 (骨折 骨軟化症 転移性骨腫瘍 Paget病 くる病 など) 副甲状腺機能亢進症 甲状腺機能亢進症(ALP-2を優位とすることもあるが判然としない場合も多い)
ALP-4 胎盤由来 主として妊娠時に出現
妊娠時(妊娠後期に高頻度) 生殖器の腫瘍
ALP-5 小腸由来 主として高脂肪食後に上昇
血液型 0型・B型 のLewis分泌型の人の食後、特に高脂肪食後
ALP-6 免疫グロブリンG(Ig G)と結合したもの
潰瘍性大腸炎の活動期・膠原病・肝・心・腎疾患など多くの病態や健常人にも検出される
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